インタビュー

対談インタビュー

みなと舎女子の「ライフ」&「ワーク」
ママになっても、ここで働き続けたい理由

女性比率、なんと8割!みなと舎は多くの女性スタッフが活躍する場所です。
そんな女性たちの人生(ライフ)の大きな転換点となる、
「妊娠・出産」「育児」をみなと舎で乗り越えてきた二人の女性が、
今までのこと、これからのこと、仕事(ワーク)についてゆる〜く、
時折本音も飛び出しながら?話してくれました。
そんな自然体の「みなと舎女子」ですが、本当はしっかりしているんです。
天野美香さん
天野美香さん
福祉の専門学校を卒業後、支援スタッフとして新卒で「ゆう」に就職。12年目で妊娠・出産と育休を経て、「ライフゆう」に復帰しました。現在は、新設の「支援センターライフゆう」で新米相談支援員として日々修行中です。
松代桃子さん
松代桃子さん
一般企業で働いた後、結婚&第一子を出産。しばらくは専業主婦として過ごしてきましたが、「ライフゆう」に支援スタッフとして再就職しました。さらに第二子出産と育休を経て、現在は新設の「ライフゆう学齢デイ」で子どもの支援にも携わっています。

職場復帰に悩んでいましたが…

天野 私が妊娠したのは、ちょうど仕事についてすごく悩んでいた時で。実は、「産休に入ったら、このまま辞めちゃおうかな」とまで思っていました。上司にも「復帰するかどうかわからないから、育休は取得していいのか悩んでいます」とお伝えしたのですが、「復帰についてはまたその時に考えてもいいから、とりあえず取ってみたらどう?」と言ってくれたんです。

松代 すごい…なんて優しいの!
天野 その後出産して、育休をいただいていたら、子どもと自分だけの世界しかないっていうのが意外とストレスで。子どもは可愛いけど、外と繋がっていない自分がすごく嫌になってしまって、「早く仕事に復帰したい!」と思うようになりました。
松代 私も、第一子を出産して1〜2年はどっぷり専業で育児をしていましたが、やがて「ごちそうさま」っていう感じになって(笑)。育児も楽しいんですけど、もともと仕事するのが好きなんでしょうね。仕事と育児、両方あった方が私には合っていると思って始めました。

妊娠中でも?だからこそ?できることがある!

天野 妊娠前は支援スタッフとしてメンバーさんと直接関わっていたのですが、メンバーさんを抱きかかえたり、これが結構な力仕事なんです。一緒に働いていたスタッフの皆さんは子育ての経験がある方が多かったので、妊娠がわかると「座ってていいよ。リーダーとして私たちに指示してくれれば大丈夫だから。」と気遣ってくださいました。その後、お腹が大きくなってくる頃には主任にさせていただいて、メンバーさんと過ごす現場を少し離れて事務仕事を中心にやらせてもらえるようになり、本当に助かりました。
松代さん
松代 私は医療機器や福祉用具を扱う一般企業で営業職をしていたのですが、「何ができますか?」って聞かれたら、「これです」って言える確かなものがないことに気がついたんです。女性が子どもを産んでキャリアを形成していくためには、「これだ」って言えるものがないと厳しいな、と感じていたので、比較的自分の時間をとりやすい妊娠中に、「社会福祉士」の通信教育を受講しました。
天野 そういうこともできるんだ!

松代 妊娠中って、意外とね。それで出産後、その資格を活かす仕事を探っていたら、家の近くにあった障害者支援施設がみなと舎だったわけです。

親子にとって丁度いい、保育室「みゅう」

天野 復帰した時には、今私たちが働いている「ライフゆう」という新しい事業所が開設していて、同時にスタッフ専用の保育室「みゅう」もオープン。子どもを預けて、まずは週2〜3回から少しずつ仕事を増やしていきました。
育休中は赤ちゃんしか抱きかかえていなかったので、復帰後にメンバーさんと再会したら、すごく大きく感じて。体力的にも自信がなかったので、徐々に慣れていくことができてよかったです。

松代 「みゅう」には、うちの下の子もお世話になりました。親と離れることに少しずつ慣れていけたので、その後の保育園がスムーズでしたよ。全然泣かないで保育園に行けるようになったんです。

天野 少人数制で、ほぼ先生とマンツーマンで安心ですよね。さらに、湘南国際村の自然の中を散歩させてくれたので、すごく体力がついて足腰が強い子にもなりました。

子どもって、ホントしょっちゅう風邪をひく!

松代 育児をしながら働いていると、どうしても子どもの体調に振り回されてしまいますよね。今朝も、子どもの病院で少し遅刻してしまったんですよ。こんな風に、急に仕事のスケジュールを変更せざるを得なくて、その度に罪悪感を感じてしまうんですけど…ここの皆さんはすごく寛容で、ありがたいですよね。

天野 子どもの風邪や保育園のお迎えで、休んだり早く帰ったりしても、本当に誰も嫌な顔ひとつせずにいてくれるし。

松代 みなさん、優しいですよね。本当は、社会全体がこうあるべきだと思うんです。誰だって病気もするし、病気の家族を抱えている人もいる。それぞれ事情があって生活しているはずだから、それを受け入れる寛容な社会であると良いな、と。

メンバーさんの「お母さん」の気持ち

天野 自分も育児をしてみて、お母さんの立場がわかったというか。お母さんって家のことも色々しなければいけないし、後回しになっても仕方のないこともあるんだなって。育児だけってわけにはいかないですよね。
働いている姿
松代 実際に自分に子どもがいることで、メンバーさんへの関わり方は随分変わると思います。もちろん「子どもがいないとダメ」ということでは全くないんですけどね。わが子を心配する親の気持ちがわかるようになったのは、良かったなって思います。

天野 私も、初めて子どもを「みゅう」に預けるとき、すごく心配でした。子どもと離れるって、こんなにも不安なんだなって。「ゆう」に来るときに、メンバーさんの様子を細かく教えてくださったお母さんの気持ちが、今ではすごくわかります。

私として、母として、続けたいこの仕事

松代 天野さんは、新卒からずっとみなと舎で働いていますよね。すごいと思います。

天野 メンバーさんが笑ってくれると、心から良かったなと思えるんです。今は相談支援員になって、直接メンバーさんと関わることはできないのですが、「メンバーさんがもっと楽しく過ごすにはどうしたらいいのかな?」と考えることでつながっていられます。それが原動力で仕事を続けていられるのかな。
働かれている姿
松代 私は、もちろんメンバーさんのことも大切ですし、同時に誇りを持って働いている姿を、子どもたちに見せたいという気持ちもあります。将来的には、支援だけではなくて、天野さんのように相談支援など色々なことができるようになったらいいな。最近は、週に数回「学齢デイ」の支援もやらせていただけるようになって。自分では予想もしていなかった新しい仕事だったので、嬉しいです。
天野 みなと舎にはチャレンジできる環境がありますよね。法人の事業が拡大していく中で、通所、ショートステイ、ヘルパー、ケアホーム…そして、相談支援員などの資格も取得させていただけました。相談支援員となった今、これからはもっとスキルを上げて頑張っていきたい、と思いつつ、メンバーさんと直接関わりたい気持ちもあるので、「またいつか支援の現場に戻りたいな」と思うこともあります。育児が落ち着いて来たら、もうちょっと仕事の時間を増やして、これからも頑張っていきたいなと思っています。

後輩へのメッセージ

「合う」「合わない」は、実際に体験してみないとわからないから。
興味があったら、まずは気軽に来てみてください!

(2019年取材)

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