リーダー看護スタッフ 小島陽子さん
歩けなくても、話ができなくても、
“生きている”。
大切な命に寄り添う仕事です。
「私、この世界が好きなんです」と笑う小島陽子さん。
『ゆう』で働き始めて6年、今やみんなのリーダー的存在の看護スタッフさんです。
それまで小児科で看護師をしていた小島さんが、
重症心身障害者の方々に寄り添う毎日を選んだ理由とは?
まずはお仕事現場の様子から、小島さんの“今”に触れてみましょう
『ゆう』で働き始めて6年、今やみんなのリーダー的存在の看護スタッフさんです。
それまで小児科で看護師をしていた小島さんが、
重症心身障害者の方々に寄り添う毎日を選んだ理由とは?
まずはお仕事現場の様子から、小島さんの“今”に触れてみましょう
小島陽子さん
群馬県で小児科の看護師として活躍していましたが、サーフィン好きがきっかけで家族で横須賀に移住。ご近所で散歩していたメンバーさんの姿が印象に残り、みなと舎で初めて重心支援に携わることになりました。今ではリーダーとして、メンバーさんの毎日を支え・盛り上げているムードメーカーです。
群馬県で小児科の看護師として活躍していましたが、サーフィン好きがきっかけで家族で横須賀に移住。ご近所で散歩していたメンバーさんの姿が印象に残り、みなと舎で初めて重心支援に携わることになりました。今ではリーダーとして、メンバーさんの毎日を支え・盛り上げているムードメーカーです。
『ゆう』には、100名を超えるスタッフのみなさんが働いています。中でも、吸引や経管栄養など日常的に医療的ケアが必要なメンバーさんにとって欠かせない存在なのが、看護師の資格を持つ看護スタッフ。メンバーさんの日常の体調管理から発作の対応まで、支援スタッフと連携を取りながら、専門知識を活かして働いています。
小島さんはここで働く5人の看護スタッフのうちの一人。いつも、『ゆう』の4つの部屋のうち、医療的ケアを必要とするメンバーさんが多い「ひかり」に常駐しています。「ひかり」のメンバーさんの様子を見守って適切な処置を行うのはもちろんですが、時には支援スタッフに呼ばれて、他の部屋のメンバーさんの様子を診に行くことも。マニュアルどおりに動くのではなく、必要とされるところにはいつでも駆けつける。そんな柔軟な姿勢が求められる仕事です。
小島さんはここで働く5人の看護スタッフのうちの一人。いつも、『ゆう』の4つの部屋のうち、医療的ケアを必要とするメンバーさんが多い「ひかり」に常駐しています。「ひかり」のメンバーさんの様子を見守って適切な処置を行うのはもちろんですが、時には支援スタッフに呼ばれて、他の部屋のメンバーさんの様子を診に行くことも。マニュアルどおりに動くのではなく、必要とされるところにはいつでも駆けつける。そんな柔軟な姿勢が求められる仕事です。
「マニュアルどおりにはいかない、最初はそれを「怖い」と感じたこともありました。でもここは、病気の“治療”の現場ではなく、重い障害を持っているけど元気なメンバーさんが、日中を楽しむために来ている“生活”の場所。そこにマニュアルなんて、なくて当然ですよね」と、小島さんは明るく笑います。
「楽しむため」という小島さんの言葉のとおり、『ゆう』はいつも、明るい空気に包まれています。重い障害がありながらも、笑顔でどんなことにでも果敢にチャレンジするメンバーさんたちの姿。そしてスタッフも、いつも決して笑顔を絶やすことなく行動し、メンバーさんたちの生活に寄り添っています。
「実際には、いつ何があるかわからなくて、常に命と向かい合わせです。でも、その日その日を楽しんでいるメンバーさんを見ていると「生きている」と感じます。歩けなくても、話ができなくても生きていて、それぞれが大切な命なんだって。メンバーさんが教えてくれたことです」
病院と違って、ここには医師が常駐しておらず、看護スタッフも白衣を着ていません。看護師としての仕事のみならず、支援スタッフと同じようにメンバーさんを一対一で担当することもあれば、日中活動を共に楽しむこともあります。でもそのことが、小島さんにとってはプラスに働いている様子です。
「医師がいない場所で自分が判断してやっていかなきゃいけないことは、最初はすごくプレッシャーでした。でも、一つひとつ経験して乗り越えていくうちに、ナースがいないと成り立たないこの現場に、やりがいを感じられるようになりました。私服も、メンバーさんにより近づけると感じていますし、「白衣を着ていなくてもナースと分かる働きをしたい」という意欲にもつながっています。“白衣の天使”ならぬ“私服の天使”なんてっ!(笑)」
命に寄り添う現場に、看護師としての新たな役割を見出した小島さん。その目には、今日も明るく懸命に生きるメンバーさんの姿が映っています。
「医師がいない場所で自分が判断してやっていかなきゃいけないことは、最初はすごくプレッシャーでした。でも、一つひとつ経験して乗り越えていくうちに、ナースがいないと成り立たないこの現場に、やりがいを感じられるようになりました。私服も、メンバーさんにより近づけると感じていますし、「白衣を着ていなくてもナースと分かる働きをしたい」という意欲にもつながっています。“白衣の天使”ならぬ“私服の天使”なんてっ!(笑)」
命に寄り添う現場に、看護師としての新たな役割を見出した小島さん。その目には、今日も明るく懸命に生きるメンバーさんの姿が映っています。
(2013年取材)
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